IBUKINGの育児日記

先天性心疾患で生まれた我が子の子育て日記

2021年9月6日(28週5日目) - 切迫早産

今日も寝る準備に入ったあと、
妻がお腹の張りの違和感を訴えた。

しばらく様子を伺っていたけど、張りは増すばかり。
試しに触ってみると確かに、パツパツしている。

あまりにもヤバそうならこのまま病院へいく覚悟を決めた。

0時。
さすがに病院には当直の医師がいて、電話して相談するくらいなら何も問題は無いだろうと、電話してみる。

妻がしばらく症状を伝えたあと、やはり病院で観てもらったほうが良いということになった。
病院まで車で1時間弱。
その間に現状維持できるかわからないけど、とにかく準備をする。

万が一、即入院となっても持ち物に困らないように一通りもっていくことにした。
(後でわかったが、着替えはあればあるほどよい。。。。)

だがしかし、自分、3日前にコロナワクチン(モデルナ)の2回目を打ち、土日はほぼ39.0℃の熱で苦しんでいたので、睡眠時間は皆無。
しかもタイミングの悪いことに、次の日仕事があるため今日こそ快眠すべしと、睡眠導入剤を気持ちよく飲んだばかりであった・・・

この状態でなんとか車を運転して妻を病院へ送り届けねばならない。。。
こんな時、人は目が覚めるものである。

精神論には反対だが、精神論にも一理ある。気合を入れればなんとかなる。もとい、なんとかしなければならない時は、なんとかできるものである。

午前1時。
そんなこんなでなんとか妻を無事病院へ送り届けることに成功する。

それから1時間ほど診察を行っているあいだ、
誰もいないナースステーション前の待合ソファで僕は寝っ転がり、つかの間の睡眠時間を確保・・・

「・・・さん、、、○○さん!」

突然、呼び起こされ、目の前に医師が立っていた。
お休みのところすみませんね~といいながら診察結果を教えてくれる。


(即入院です。)
(あぁ、、、そうですか。)

どうやら、子宮頸管が短くなっているらしい。
つまり、子宮の出口は通常ふさがっているが、そのノリでふさがった部分の長さで判断するらしい。

通常40mmくらいのところ、25mくらいだという。
これは切迫早産にあたいする。

お腹の張りを抑えるマグネシウムを点滴する必要があるという。
たぶんだけど、筋肉を動かすためのチャネルを阻害するんじゃないか。
これで神経が阻害されるので、筋肉がうまく動かせず、子宮が収縮するのを防ぐという算段だろう。

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当然のことながら、他の筋肉に対しても阻害するため、息がしにくくなるという。
怖すぎ。

ただ、ちょっと息苦しいだけかと思いきや、
目の前の妻の場合、苦しい苦しいとあきらかに苦しそうな表情をしつつ意識が朦朧とする中で助けを求めていた。

ついには気が狂ったように(おそらく相当パニックになっていたのだろう)「苦しいよお!助けてよおおおお!」と叫び出す。

僕はこの時点でとても怖くなってその場から消えたくなるほどだったが、不思議なことに限界まで来ていた眠気のせいで感覚が麻痺しており、目の前の叫ぶ妻に次の判断を迫られる医師と看護師の困惑した姿が織りなす阿鼻叫喚をただじーっと見つめているだけだった。

2021年9月22日(29週5日目) - 退院 退院できたのは1週間後だった。

この間、個室を選択していたため、1日あたり1万円の追加料金が発生。